「現代文をどう勉強したらいいかわからない」
「記述問題で点数を落としてしまう!」
このように頭を抱える受験生も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「無敵」の参考書を紹介したいと思います。
『大学入試 無敵の現代文 記述攻略メソッド』
価格:1,320円 |
小池陽慈先生の書かれた本書。記述問題の攻略法を書いています。何が「無敵」かというと、小手先のテクニックで乗り越えようとはしていないところです。この参考書で重点を置いているのは
・とにかく要約をしよう
この2点です。頭の中で処理している本文の内容を視覚化しよう、それを元にして要約が書けるようになれば、読解力も上がるし、記述も書けるようになるというレベルを目指しています。
そして何がすごいかというと、本文メモがめちゃくちゃガチなことです。イメージしやすいように例を挙げてみます。(著作権など関わりそうなので、本書の内容をもとに、こんな感じというものを作ってみました。文章はChatGPTに作ってもらいました。)
〈文章〉
言語は私の思考の限界を形成する重要な要素でもあります。言語は論理的な推論や概念の形成において重要な役割を行っています。言語、私たちの思考の情報を整理し、関連性を先に、新たなアイデアを生み出すことができます。言葉は私の思考を具体化し、論理展開や論証を可能にします。例えば、言語を置くことによって、「自由」という抽象的な概念や、「起こる関係」という論理関係を表現し、理解することができます。
しかし、言語には限界や解消もあります。一つの言葉や表現が様々な意味を持つ場合もあります。また、言語は感情や経験を完全に伝えることはできません。私たちは私たちの言葉によって表現できる範囲内でしか自分の思考や経験を伝えることはできません。
〈本文メモ〉
〈要約〉
言語は私の思考を具体化、論理展開や論証を可能にするものだが、言葉によって表現できる範囲でしか思考や経験を伝えられない点で限界もある。
こういうことができたら、受験後も役に立つ「文章を読む力」が身につきますよね!(これ大事!)数題文章も掲載されているので、それらで練習してみましょう!特に、個別指導や家庭教師を受けていらっしゃる方は、プロと一緒に取り組むと効果が指数関数的に高まると思いますよ!
また、本書では
・表現力を鍛えるために
・語彙力がなぜ必要か
など、現代文の「なぜ?」についてもかなり詳細に説明しているので、読んでみてください!
半永久的な「読解力」と「記述力」を身につけましょう!
自作自演のQ&A
Q.本文メモを作るのは難しいのではないか。
A.本文メモを作る視点や過程も丁寧に説明されているので、大丈夫です。
Q.共通テストでしか使わないから買わなくてもいいですよね?
A.小池先生は本書の中で、「その設問が求める答えを自分なりに考える→自分の考えた答えと合致する選択肢を探す」ことで、「最も合理的かつ正確に正答を選べる」と述べています。この「その設問が求める答えを自分なりに考える」段階において、記述と同じ思考が必要になるので、やっておいて損はないと思います。(ただし共通テストしか受けない高3が2学期からやるのはさすがに避けたほうがいいでしょう。)
ちなみに、小池先生の著書に『世界のいまを知り未来をつくる 評論文読書案内』もあります。
世界のいまを知り未来をつくる評論文読書案内 高校生から大人の学び直しまで [ 小池陽慈 ] 価格:1,760円 |
大学入試現代文で主題となるジャンル(ナショナリズム、近代国家、グローバリゼーションなど)について解説、学習のための参考文献を紹介した一冊です。まだ読んでいる途中なので、読了した後にまた紹介します。