「現代文って何を勉強したらいいの?」
「現代文で点数をとるのは難しいな」
こういう悩みや思いを抱いている人は多いのではないでしょうか。また、そのような悩みを語るお子さんのいらっしゃる保護者のみなさん、面談などでそのように語る生徒にどう答えるか悩む先生方もいらっしゃるかと思います。
正直、答えるとすれば、
としか言えません。より正確に言えば、受験において最も正確に答えられる読み方を、実践を通して身につける、といったところでしょうか。
そこで今回は、塾で個別指導をしていた経験から、現代文の問題集を提案してみます!
1.入試現代文へのアクセス 基本編
入試現代文へのアクセス(基本編)〔6訂版〕 (河合塾series) [ 荒川久志 ] 価格:1,026円 |
ちょっと苦手だけど、何から始めようかと悩んでいれば、とりあえずこの問題集を薦めます。特徴としては
- それほど難しくない文章レベル
- 記号問題が多いが、記述問題もある
- 解答解説が丁寧
な点が非常によいと思います。記述問題の考え方が記号問題の解答につながってくるので、共通テストでしか現代文を使わない人もやってみるといいのではないかと思います。
ただし、「基本編」という名前になっていますが、口コミでは、
基本編ならば、もう少し文章を短く、マーク問題の数も増やすべきではないか。
といった意見も見られました。入門(超苦手レベル)にしては難しいのかもしれません。ただし、個別指導や家庭教師などを利用しているのであれば、超苦手に感じている人もほどよくレベルアップできるのではないかと思います。
なお、同じシリーズで発展編・完成編があるので、相性がよければ、そちらにも手をだしてみるといいのではないでしょうか。
2.出口式現代文シリーズ
出口式 現代文 新レベル別問題集2 基礎編 [ 出口 汪 ] 価格:1,210円 |
以前までは「出口の現代文 レベル別問題集」シリーズでしたが、パワーアップをしたようです。
国語、現代文の領域では有名な出口先生の問題集です。出口先生は「論理」を非常に大事にされており、その読み方を身につけるための問題集になっています。
論理的な読み方を身につけることができる、という点は言うまでもありませんが、
という点も、非常によいと思いました。現代文においては、近代化と科学、言語、文化論など、前提の知識をもっていると読みやすくなることがしばしばあります。その点をふまえると、出口シリーズを何冊か解くのはいいのではないでしょうか。
レベル2:大学入試~共通テスト
という設定になっています。
ただし、出口先生の思考法との相性の良し悪しが結構あるようなので(体験談)、思考法が合わないなと思ったら、別の問題集に変えてもいいと思います。(これは特に現代文という科目の特性が影響していると思いますが)
ちなみに個人的な見解であり、著者の本望ではないと思いますが、個人的にはレベル2からがいいかなと思いました。なんとなくですが、レベル1は簡単ゆえに難しいというか。走る練習に喩えると
レベル2:走るフォームを固めるため、歩く時のフォームから改善しようとする。
くらいの感覚でした。(なんとか伝われ!!)
他にも、いろいろな問題集があります。ただ、学校で勤務していた時に問題集を選ぶ基準にしていたのは、
という点を最も重視しました。解答が詳細か、記述問題の採点基準が明確かなどですね。問題集を選ぶ時の参考にしてみてくださいね。