「問題集って何がいいのかな」
夏休みに入り、「勉強に力を入れよう!」と考えている人の中で、このような思いを抱いている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、
・生徒とともに使用するテキストを考えてカリキュラムを作った
私が、目的別に、これを使うといいよ!という問題集を紹介します!
結論は次のとおりです。
2.文法の知識を読解に使いたい →『古文上達』
3.記述対策をしたい →『得点奪取』
それぞれについて説明していきます。
文法事項を固めたい人へ
次の項目について、秒で答えることはできるか確認しましょう!
②「羽なければ、飛ぶべからず」の現代語訳は?
③「禄たまへり」の現代語訳は?
それぞれ、答えるのに詰まってしまったり、分からなかったりしたら、文法的な知識が足りていないと言えるでしょう。
そのままにしておくと、
・正確に読み取れないので、読解の正答率が悪い
状態になってしまいます。(今はそうでなくても!)
そのような皆さんはひとまず、次の問題集をやってみましょう!
『ステップアップノート30古典文法基礎ドリル』(河合塾)
ステップアップノート30古典文法基礎ドリル3訂版 (河合塾series) [ 井上摩梨 ] 価格:770円 |
この1冊を、
・各ページ10分以内
というレベルまで取り組みましょう。
ただし、「10割を目指す」とか、「これだけで大丈夫」とはならないようにしたほうがいいです。理由は後述します。
文法の知識を読解に使いたい人へ
さて、上記のように文法を固めただけだと、それほど読めるようにはなりません。
これは塾で教えていたときの体験談です。(個人情報もあるので、深刻度が変わらない程度に改変しています。)
古文単語も同時に覚えてもらっていましたが、それでもなかなか上がることはありませんでした。
下がらなかっただけよかったかもしれません。でも、上がらなかったのは教えている身としては非常に悔しかったです。どうして点数が変わらなかったのか、考えてみました。何ヶ月も考えて、ある仮説が生まれました。それは、
文法の知識が読解につながっていないのではないか
というものです。
では、この状態を改善するためにどうすればいいか。文法事項も意識させつつ読解できる問題がいいだろうと思いました。
それができるのが『古文上達』です!
古文上達基礎編 読解と演習45 文法理解から応用まで [ 仲光雄 ] 価格:1,100円 |
文法事項ごとにページがまとめられています。読解問題はもちろん、文章の中で文法の確認もできます!
私が使っていたときは45題もありました。内容量も豊富ですね!
基本的なレベルの演習はこれがいいと思います。(公立校なら高2くらいからできると思います)
記述対策をしたい人へ
基本レベルの文法や読解は、これまでに紹介したものがいいのかなと思います。
その上で、特に文系の人で、記述対策までしたいという人、高3の夏以降など、『得点奪取』シリーズもいいのではないかと思います。
価格:1,047円 |
記述問題については、「こういう解答だったら、このくらいの点数になる」ということを理由つきで解説されています。
記述に関して、丁寧に解説されている点から、自習用にも向いていると思います。
最後に
ここまで、目的別に、今まで使った中で一番使いやすかった問題集を紹介しました。
ただし、その問題集を解いたからといって力がつくわけではありません。
大事なのは、どのように取り組むかです。「日本語」以外の語学において最も大事なのは、音読だと思っています。
音読をしながら、頭の中で同時に訳することができる。そのような文章が増えれば増えるほど、初見でも文章を読めるようになると思います。
実際、私が現役生の頃、そのような勉強を始めてから、定期テストは欠点(40点)近辺から平均点プラス10点へ、模試でも全国偏差値50切るくらいから、プラス10近くできました。
みなさんも、自分の目的と性格に合った勉強法を見つけましょう!